フューチャーという会社 〜エコロジーな社会を目指して フューチャーは、世間でよく言われる「バブルが弾けた」1993年に設立しました。当初はエコロジーツアー・セミナーの企画や損保の代理店等のソフトを中心に運営をしていました。しかし、お客様からいろいろと聞かれるとソフトだけではエコロジーと言っても、なかなか理解されにくいところがありました。 1,手造りとの出会い そこで、会社を設立してから2〜3ヶ月後にエコロジーな商品を何か売っていこうと考えていた時に、出会ったのが「手造りビール」でした。知人から「手造りビール」の紹介を受けた時には、何故「手造りビール」がエコロジーなのか解りませんでした。しかし、「手造りビール」の話を聞くと、これこそエコロジーの原点だと感じました。全ての道具や材料がリユースされ、捨てるものがありませんでした。これこそが、バブルで浮かれていた日本人が忘れていた「食の原点」だと感じました。 また、ラッキーなことにその当時は規制緩和の波が訪れ、「地ビール」も話題となっていました。当社も「地ビール」とエコロジーの波に乗り、新聞やテレビ等で紹介されるようになりました。お陰様でエコロジー商品を取り扱っている企業から様々な商品の売り込みもあり、商品のアイテムも増えていきました。 2,第1の柱−手造り しかし、当社では基本的なコンセプトとしては、「手造り」というものにウエイトをかけていきました。コンピュータ化が進み人々がバーチャルな世界に浸っていく中、わたしたちの日々の生活の原点は「もの作り」にあるのだと、当社は考えたからです。コンビニエンスなものやバーチャルなものに傾斜していく現代社会において、本当に人間らしくエコロジーな生活をおくるには「手造り」が一番最適で近道な方法だからです。 例えば、豆腐について考えてみてください。私たちは、最近「おから」という食材を美味しくないと言う理由であまり食べなくなりました。少し前には「おから」が消費されず、産業廃棄物で処理に困るということも話題となりました。しかし、市販で売られている「おから」がどのようなものか消費者は理解していません。「おから」は、豆腐を作るために必要な豆乳を搾り取った後に残った残滓ですが、本当の「おから」は程良い甘味があって、植物繊維の豊富な食べ物です。しかし、市販のおからは機械で搾るために、「おから」の旨味成分を全て搾り取り、「おから」の繊維もぼろぼろになってしまいます。手作りで作った場合は、当然手で搾りますので「おから」の旨味成分は搾り取られず、甘味のある美味しい「おから」であるばかりではなく、食物繊維が豊富な食べ物として食べることができます。「おから」が不味いのではなく、美味しい「おから」を食べたことがないのではないかと思われます。私たちは、大量生産によって産み出されて無味乾燥なものを食べて、誤った評価を下しているケースが多いのです。 また、ハムやソーセージに代表される燻製も本来の作り方とはほど遠く、訳の解らない添加物や増量剤等が沢山入っています。食べている本人も気がつかない中に、自らの体を蝕んでいっています。自分一人であったら、それも自業自得で許せるのですが、家族がいればその家族は全員添加物で毒されます。やはり、ちょっと手間はかかりますが、食べ物はどのように出来ているかを知ることは、健康で安全な食生活を送るには不可欠なものです。 現在当社が取り扱っている「手造り」の商品は次の通りです。「ビール」「ワイン」「燻製」「豆腐」「チーズ」「お蕎麦」「パスタ」「ラーメン」「ピザ」等です。 3,オーガニック商品 また、もう一つの柱としては、「オーガニック」「産直」商品の取り扱いです。「オーガニック」な製法で作られた商品は人間が食べても害にならないだけでなく、生産地における自然環境も安全な状態で護られています。人間は大きな地球という自然環境の中の一部を形成しているのに過ぎないのですが、人間が他の動植物に比して自然環境を破壊しているのは明らかです。農産物を生産する際に、過度の農薬や化学肥料を使用しなければ人間にとっても安全なばかりでなく、生産地の土壌やそこに生息する動植物にとっても害がありません。このような有機栽培の生産者を育てていくことが、持続可能な農業を育てるだけでなく、地球上において人類が存続するために不可欠な要素だと思っております。「産直」商品は、オーガニックではなくてもこだわった製法や地域興しに繋がっているものを取り扱っております。 4,産直商品 産直商品というと、単にその地域で話題のある商品を持ってきている思われるかもしれません。当社では、「歩かない足には泥はつかない」をモットーに自分たちの足と目で確認をした商品を販売しております。 例えば、木曽の檜の漆を中心に作られた商品は、販売を開始するまで約6年間春と秋に間伐作業のお手伝いに行き、木曽の商品の素晴らしさや木曽の 経済状況等を自らの目で見ることによって決断をしました。最近100円ショップでは、100円という安い漆の器が売られています。しかし、100円のものは100円の作り方しかされていません。値段の高い漆の器は、20回〜30回も漆を重ね塗りしています。したがって、器は長い間使っても飽きがこないだけでなく、長期間の使用にも十分耐えることができます。100円の器でしたら飽きたら直ぐに捨てられてしまいます。ゴミ問題が21世紀の大きな環境問題のテーマだとしたら、ものを大事に使うということは、身近で簡単に出来る環境問題の第1歩かもしれません。また、木曽の漆の器が売れないということは、もっと大きな問題が発生します。木曽の漆の器が売れないと、木曽の漆や器に関連する産業は衰退します。そうすると、木曽の森に従事する人は減少し、森は荒れていきます。そうすると、将来木曽川の上流の疲弊により、下流域には豊かな水は供給されなくなるかもしれません。これもひょっとしたら使い捨て文明の末路かもしれません。私どもでは、常々環境問題では自分だけがその影響から逃れることは出来ないと申し上げています。木曽の産品を利用することが、少しでも木曽川上流の環境保全に繋がっていきます。そういう観点から、木曽の漆関連商品を販売しております。 5,エコツアーの企画 もう一つは体験型のエコツアーの企画を行っております。沖縄の離島に行ってサトウキビ刈りをしたり、海外へ植林活動等を実施しております。都会 の生活に慣れ親しむと、雑誌やテレビ等のマスメディアから得た情報を最優先にして、自らの様々な体験をベースにして語ることが少なくなります。メディアから得る情報も大切かもしれませんが、やはりやはり自ら体験したものが、人生にとって一番大切なものとして残るものだと思います。また、最近のパック旅行では、3〜4日の間に駆け足で巡るツアーが多くなっています。ガイドとお土産売場の人としか話もせず、地元の人とは会話する交わすことがありません。これでは、ただ単にその地域に行ったということでしかなく、その地域の文化や人に触れられことはできません。 当社では、自然とのふれあい、人と人とのふれあいや、地域文化の理解等を中心にツアーを企画しております。 一般的には「オーガニック」を取り扱っている所では、「手作り」は取り扱わず、「手作り」を取り扱っている所では「「オーガニック」商品を取り扱わないという不思議な縄張り(?)があるみたいです。しかし、本当の意味でのエコロジーな生活は、どちらかを使ったり、関心があれば良いというものではありません。やはり両方の良さを理解し、日々の生活に取り入れることによって本当にエコロジーな生活が実現される、と当社は考えています。エコロジーというものをある断面だけから見るのではなく、いろいろな事柄は全て関連しているという観点から考え、行動することをモットーとしている会社です。 ■有限会社フューチャー社長:松長 毅プロフィール 有限会社フューチャーeco@green-future.com |